“とりけもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鳥獣72.0%
禽獣20.0%
禽獸4.0%
鳥獸4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また洞の外には累々たる白骨の、うずたかく積みてあるは、年頃金眸が取りくらひたる、鳥獣とりけものの骨なるべし。黄金丸はまづ洞口ほらぐちによりて。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
山にはおおかみの話が残り、畠にはむじなたぬきが顕われ、禽獣とりけものの世界と接近していたような不思議な山村の生活の方へ帰って行った。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
山には狼の話が殘り、畠にはむじなや狸が顯はれ、暗くなれば夜鷹だの狐だのの鳴聲のするのが私の故郷でした。それほど私達の幼少をさない時の生活は禽獸とりけものの世界と接近したものでした。
一七 鳥獸とりけものもお友達ともだち
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)