“ちょうじゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鳥獣33.3%
聴従33.3%
漲充16.7%
長銃16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
伊那丸いなまるとちがって竹童ちくどうは、浮体ふたいの法を心得ているうえ、深山にそだって鳥獣ちょうじゅうをあつかいなれている。かれはしばらく目をつぶっていたがなれるにしたがって平気になりはるかの下界げかいを見廻しはじめた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
弟子の僧は、内供の予期通り、口を極めて、この法を試みる事を勧め出した。そうして、内供自身もまた、その予期通り、結局この熱心な勧告に聴従ちょうじゅうする事になった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
渓間に漲充ちょうじゅうされた軟熟な翠色の空気は、画面に一段の幽邃ゆうすい落付おちつきとを加えている。
黒部川奥の山旅 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
偵察隊は敵の一倍半であり、なお長銃ちょうじゅう短銃等たんじゅうとうをたずさえて武器は十分である。敵は六名中五名が銃を持っているが、弾薬がほとんど欠乏けつぼうしていることは、ホーベスのことばによって明らかである。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)