鳥獣ちょうじゅう)” の例文
旧字:鳥獸
「その鳥獣ちょうじゅうが、なみだを流せば、もとの姿すがたにかえるよ……」これだけいうと、魔女まじょは、頭をたれて死んでしまいましたよ。
巨男の話 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
伊那丸いなまるとちがって竹童ちくどうは、浮体ふたいの法を心得ているうえ、深山にそだって鳥獣ちょうじゅうをあつかいなれている。かれはしばらく目をつぶっていたがなれるにしたがって平気になりはるかの下界げかいを見廻しはじめた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いままで、お母さんは人間を種々の鳥獣ちょうじゅうにかえる法を教えてくださいましたが、まだ、魔法まほうをとくことを教えてくれません。どうか教えてください。」
巨男の話 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
けれど、その魔法まほうは、みな、人間を種々の鳥獣ちょうじゅうにかえるものでした。
巨男の話 (新字新仮名) / 新美南吉(著)