“きんじゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
禽獣71.2%
近習21.9%
近什2.7%
近衆2.7%
窘渋1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
女はまず禽獣きんじゅうと大差なきものと思込んでいる矢先、鶴子の言葉使いや挙動のしとやかな事がますます不可思議に思われ、更にまた
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
といって、重喜は、今手にとった早状はやじょうを一読すると、それを三位卿に渡し、自身は近習きんじゅうの者と一緒に、望楼を下りていった。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
次手ついで近什きんじゅうを一つ挙げると
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
王の昼寝し玉ふときは、近衆きんじゅうみなしりぞけられしが、囈語うわことにマリイといふこと、あまたたびいひたまふを聞きしもありといふ。我母の名もマリイといひき。望なき恋は、王の病を長ぜしにあらずや。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
筆力が雄健でごう窘渋きんじゅうあとが見えないのは右眼の失明が何ら累をなさなかったのであろう。
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)