“近衆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きんじゅ60.0%
きんじゅう40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
清涼寺せいりょうじを過ぎ、北嵯峨の松尾神社の前まで来たとき、彼は近衆きんじゅのうちのあずま六右衛門をよび出して
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
浅野弥兵衛あさのやへえ有馬刑部ありまぎょうぶ山内猪右衛門やまのうちいえもん片桐助作かたぎりすけさくなど、かれの駒をつつんでいた諸将や近衆きんじゅなども、共に手をかざして、対岸を見たが、秀吉の問いに、すぐ答えられる声もなかった。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
近衆きんじゅうの人々も侍女こしもとの群もみな左右に居流れるので、広書院はちょうど恰好な桟敷さじきとなる。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
王の昼寝し玉ふときは、近衆きんじゅうみなしりぞけられしが、囈語うわことにマリイといふこと、あまたたびいひたまふを聞きしもありといふ。我母の名もマリイといひき。望なき恋は、王の病を長ぜしにあらずや。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)