トップ
>
磔刑柱
>
はりつけばしら
ふりがな文庫
“
磔刑柱
(
はりつけばしら
)” の例文
島吉に縛られたにしても、小三郎を
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
に上げるまでに運んだのは、何んと言つても平次のせゐだつたに違ひありません。
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
初花の
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
の下に走り寄り、槍を打ち合はする暇もなく白無垢の両の脇下より、すぶり/\と刺し貫けば鮮血さつと迸り流るゝ様、見る眼も
眩
(
くら
)
めくばかり
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
金箔
(
きんぱく
)
を押した
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
を馬の前に立てて上洛したのは此時の事で、それがしの
花押
(
かきはん
)
の
鶺鴒
(
せきれい
)
の眼の
睛
(
たま
)
は一
ト
月に三たび処を
易
(
か
)
えまする、此の書面の花押はそれがしの致したるには
無之
(
これなく
)
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
その間に当の罪人は、土壇場へ曳かれて行って馬から卸される、卸されたところに
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
が寝ている。下働きと非人と人足の都合六人が、罪人を取って抑えて、これを柱へ縛りつけようというのです。
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
掴むし、お北は泣いて拜むぢやありませんか、勝氣のお内儀は——女の命と言はれる髮なんかチヨン切る野郎は、
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
を
銭形平次捕物控:254 茶汲み四人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
続いて残る九人の
生命
(
いのち
)
が相次ぎて
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
の上に消え行く
光景
(
ありさま
)
を、眼も離さず見居りたるわれは、思はず総身水の如くなりて、身ぶるひ、胴ぶるひ得堪へむ
術
(
すべ
)
もあらず。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
島吉に縛られたにしても、小三郎を
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
に上げるまでに運んだのは、何といっても平次のせいだったに違いありません。
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
さて逃ぐる者は逃ぐるに任せつつ、死骸狼藉たる無人の刑場を見まはし、片隅に取り残されたる手桶
柄杓
(
ひしやく
)
を取り上げ、初花の
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
の下に進み寄りて心静かに跪き礼拝しつ。
白くれない
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「知るものか、——俺は宗門改めの役人ぢやないよ。お前も餘計な口をきいて、
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
を二三本おつ立てるやうな
殺生
(
せつしやう
)
なことをしちやならねえ」
銭形平次捕物控:202 隠し念仏
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
迷ひに迷つた
揚句
(
あげく
)
、主人を殺して
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
を背負ふ氣になつたくらゐの一國者だから、俺のところへ來て、自分の身體まで投げ出して皆んな話してしまひ
銭形平次捕物控:185 歩く死骸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此處で錢形平次に手を引かれては、決して助かる見込は無く、
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
が幻のやうに、眼の前にチラ附くのです。
銭形平次捕物控:257 凧糸の謎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
サア、あの女を殺したのは、亭主なんかの意氣地無しぢやない、この私だよ。錢形の親分、縛つておくれ。
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
を背負はされたつて、私は
怨
(
うらみ
)
には思はない
銭形平次捕物控:315 毒矢
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お前はこれ程まで、養ひ親二人に
怨
(
うら
)
まれて居たんだぜ。
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
を背負はされても、不足は言へめえ」
銭形平次捕物控:257 凧糸の謎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
六尺棒で押し隔てられて、竹矢来の外につまみ出されると、改めて囚人小三郎を馬からおろし、役人がもういちど罪状を読み聴かせた上、目隠しをして
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
に掛けるのです。
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「おい/\青山長者丸だつて、江戸八百八町のうちには違ひあるめえ、そんな大袈裟なことをしたら、第一公儀が默つて見ちや居ない筈だ。忽ち謀反人扱ひを受けて、
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
を背負はされるぜ」
銭形平次捕物控:246 万両分限
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それとも、三人も四人も並べて
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
を
背負
(
しよ
)
はせるか」
銭形平次捕物控:322 死の秘薬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
する人だけれど、
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
を背負ふほどの惡黨ぢやない
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
する人だけれど。
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
を背負うほどの悪党じゃない
銭形平次捕物控:320 お六の役目
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
を仲よく二人で背負ふ心算か」
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
を仲よく二人で背負う
心算
(
つもり
)
か」
銭形平次捕物控:105 刑場の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
何べん
磔刑柱
(
はりつけばしら
)
を
背負
(
しょ
)
いかけたか解らない
銭形平次捕物控:095 南蛮仏
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
磔
漢検1級
部首:⽯
16画
刑
常用漢字
中学
部首:⼑
6画
柱
常用漢字
小3
部首:⽊
9画
“磔刑”で始まる語句
磔刑
磔刑型
磔刑槍
磔刑獄門
磔刑耶蘇