確乎しかと)” の例文
男一ぴき見込みこんで御頼みと有ことなれば何のいなとは申まじ而々さて/\其敵そのかたきいふは何者なるやと申せば掃部はまだあやぶみイヤ其事なりさきの相手によつては御差合さしあひも御座らうとぞんずるゆゑ確乎しかとした御詞を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
召捕めしとり相糺あひたゞす所一向に存ぜざる由申せり確乎しかと段右衞門が仕業しわざ相違無さうゐなきやとなほまた糺問たゞし有ければ其儀少も相違御座なくねがはくはわたくし事段右衞門に對面おほせ付けられくださる樣にと願ひければ大岡殿其趣きなれば段右衞門儀其方そのはうと近日對決たいけつ申付けんまづ今日けふは引取べしと申渡されけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)