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瞥見
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べつけん
ふりがな文庫
“
瞥見
(
べつけん
)” の例文
斯の如く概説し来りたるところを以て、吾人は、快楽と実用との上に於て吾人が詩と称するものゝ地位を
瞥見
(
べつけん
)
する事を得たり。
明治文学管見:(日本文学史骨)
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
美しい一人の青年の諸侯に
口説
(
くど
)
かれて木陰で接吻をする。
其
(
それ
)
を偶然来掛つたモリエエルが
瞥見
(
べつけん
)
した。恋に落ちた若い
男女
(
なんによ
)
は林の奥へ逃げた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
吾人の
所謂
(
いはゆる
)
才子とは何ぞや。
智慧
(
ウィスドム
)
を有する人也。智慧とは何ぞや、内より発する者也、外より来る者に非る也。事物の真に達する者なり、其表面を
瞥見
(
べつけん
)
するに止る者に非る也。
明治文学史
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
同く
慇懃
(
いんぎん
)
に会釈はすれど、疑も無く反対の意を示せる
金壺眼
(
かなつぼまなこ
)
は光を
逞
(
たくまし
)
う女の横顔を
瞥見
(
べつけん
)
せり。静に
臥
(
ふ
)
したる貫一は
発作
(
パロキシマ
)
の
来
(
きた
)
れる如き苦悩を感じつつ、身を起して
直行
(
ただゆき
)
を迎ふれば
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
貫一はその
相貌
(
そうぼう
)
の
瞥見
(
べつけん
)
に
縁
(
よ
)
りて、
直
(
ただ
)
ちに彼の性質を
占
(
うらな
)
はんと
試
(
こころむ
)
るまでに、いと善く
見極
(
みきは
)
めたり。されども、いかにせん、彼の相するところは始に疑ひしところと
頗
(
すこぶ
)
る一致せざる者有り。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“瞥見”の意味
《名詞》
瞥 見(べっけん)
ちらりと見ること。短時間で目を通すこと。
(出典:Wiktionary)
瞥
漢検準1級
部首:⽬
17画
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
“瞥見”で始まる語句
瞥見致候