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眼遣
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めづか
ふりがな文庫
“
眼遣
(
めづか
)” の例文
あの
懐
(
なつ
)
かしい眼で、優しい
眼遣
(
めづか
)
いをただの一度でもしていただく事ができるなら、僕はもうそれだけで死ぬのです。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ちょいと見る
眼遣
(
めづか
)
いの時に、眼の球が同じ横に
往
(
ゆ
)
きながらも、松五郎の
方
(
かた
)
を見る時は上の
方
(
ほう
)
へ往くが、僕の方を見る時は、
下眼
(
さがりめ
)
で、何んだか軽蔑して見るような眼つきだ
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
隠居は、こう優しい
眼遣
(
めづか
)
いで福子を見た。
万年青
(新字新仮名)
/
矢田津世子
(著)
主婦は自分の印象を見抜いたような
眼遣
(
めづか
)
いをした。自分が主婦から一家の事情を聞いたのはこの時である。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
特に「お前」という言葉に力を入れた叔父は、お延の腹でも読むような
眼遣
(
めづか
)
いをして彼女をじっと見た。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
しかしそれにしては彼の声がいかにも力に乏しいという事に気が付きました。私は彼の
眼遣
(
めづか
)
いを参考にしたかったのですが、彼は最後まで私の顔を見ないのです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
ついには自分の方から狐のように変な
眼遣
(
めづか
)
いをして、兄の顔を
偸
(
ぬす
)
み見なければならなかった。兄は
蒼
(
あお
)
い顔をしていた。けれどもけっして衝動的に動いて来る
気色
(
けしき
)
には見えなかった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
三沢はこう云いながら、ちょっと意味のある
眼遣
(
めづか
)
いをして自分を見た。自分は「そうか」と答えた。その調子が余り高いという訳なんだろう、三沢は団扇でぱっと自分の顔を
煽
(
あお
)
いだ。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
遣
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“眼”で始まる語句
眼
眼鏡
眼前
眼瞼
眼差
眼窩
眼球
眼眸
眼色
眼力