“眉廂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まびさし85.7%
まゆびさし14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼の豊かな頬には、かぶとの眉廂まびさしにちりばめてある黄金こがねが映じて、いかにもこの壮年の大将の前途を華やかに想わせたものだった。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第三の頭巾ずきんは白とあい弁慶べんけい格子こうしである。眉廂まびさしの下にあらわれた横顔は丸くふくらんでいる。その片頬の真中が林檎りんごの熟したほどに濃い。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
汚れ切った眉廂まゆびさしげた軍帽から、どす黒くなった襟章えりしょうや、色のせた軍服のすそまで、硝煙の匂いがこびりついていて大分歳を老けさせているが、口元に残っている子供らしさが
雲南守備兵 (新字新仮名) / 木村荘十(著)