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相思
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そうし
ふりがな文庫
“
相思
(
そうし
)” の例文
彼女は若い海軍士官が軍籍を脱することについて家族総反対の中に唯一人の賛成者であった。斯くて二人は自然に
相思
(
そうし
)
の中となった。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
西東
(
にしひがし
)
長短の
袂
(
たもと
)
を分かって、
離愁
(
りしゅう
)
を
鎖
(
とざ
)
す
暮雲
(
ぼうん
)
に
相思
(
そうし
)
の
関
(
かん
)
を
塞
(
せ
)
かれては、
逢
(
あ
)
う事の
疎
(
うと
)
くなりまさるこの
年月
(
としつき
)
を、変らぬとのみは思いも寄らぬ。
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
辰子はかの教員と
相思
(
そうし
)
の仲であったところ、その男が突然に死んでしまったので、辰子はひどく悲観して、おなじ運命を選んだのであろうという。
こま犬
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それは
相思
(
そうし
)
のなかであろうともなかろうとも、男女がさし向いで話をすることを、その狐は理由なしに
嫉
(
ねた
)
む、そうしてその
腹癒
(
はらい
)
せのために、何か悪戯をして帰るとのことじゃ。
大菩薩峠:18 安房の国の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
妾
(
しょう
)
に対してさえ、毎月
若干
(
じゃっかん
)
の手当てを送るに至りけるが、夫婦
相思
(
そうし
)
の情は日一日に
弥
(
いや
)
増して、彼がしばしば出京することのあればにや、次男
侠太
(
きょうた
)
の
誕生
(
たんじょう
)
間もなく、親族の者より
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
▼ もっと見る
「嗤われても何でも、
相思
(
そうし
)
のふたりが仲は、どうすることもできません」
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「これでも学生時代には
相思
(
そうし
)
の人があったんだよ」
秀才養子鑑
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
“相思”の意味
《名詞》
相 思(そうし)
互いに慕い思うこと。
(出典:Wiktionary)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
思
常用漢字
小2
部首:⼼
9画
“相思”で始まる語句
相思樹
相思木帖金舞鸞