相人そうにん)” の例文
それは有名な相人そうにんたちの言葉が皆一致するところであったが、逆境にいた何年間はそんなことも心に否定するほかはなかったのである。
源氏物語:14 澪標 (新字新仮名) / 紫式部(著)
父王の千人の妃たちの憎悪と迫害がこの新王の美しい妃に集まり、妃を孤立させるために相人そうにんを利用して新王を遠い地方へ送り出してしまう。
しばし承引の返事もなく思いわずらう宮の胸中を一条の光芒こうぼうが閃いた。相人そうにん上手うまいといわれた少納言惟長これながのことである。
十種に餘る学問技術を身につけていたと云われ、医道、天文、悉曇しったん相人そうにん、管絃、文章、卜筮ぼくぜい、占相、舟師、絵師、験者げんざ、持経者等々の道に練達してい
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
これも相人そうにんが虎装しおったのだろ。