直行ちよくかう)” の例文
『ああまだ膝小僧ひざこぞうにもとゞいてないよ。さうさな、やすみなしの直行ちよくかう夕方ゆふがたまでにはけるだらう。これからが大飛行だいひこうになるんだ。』
火を喰つた鴉 (新字旧仮名) / 逸見猶吉(著)
しも気遣きづかひたりし身体にはさはりもなくて、神戸直行ちよくかうと聞きたる汽車の、にはかに静岡に停車する事となりしかば、其夜は片岡かたをかの家族と共に、停車場ステーシヨンちかき旅宿に投じぬ。
母となる (新字旧仮名) / 福田英子(著)
ずつと直行ちよくかうしての十時三十分にブリユツセル市へ着いた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)