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百眼
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ひゃくまなこ
ふりがな文庫
“
百眼
(
ひゃくまなこ
)” の例文
いろいろの異様なる
衣
(
ころも
)
を着て、白くまた黒き
百眼
(
ひゃくまなこ
)
掛けたる人、群をなして
往来
(
ゆきき
)
し、ここかしこなる窓には
毛氈
(
もうせん
)
垂れて、物見としたり。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「大概のお医者なれば
一寸
(
ちょっと
)
紙入れの中にも、お丸薬や散薬でも這入っていますが、この志丈の紙入の中には手品の種や
百眼
(
ひゃくまなこ
)
などが」
我が円朝研究:「怪談牡丹灯籠」「江島屋騒動」「怪談乳房榎」「文七元結」「真景累ヶ淵」について
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
一寸
(
ちょっと
)
紙入
(
かみいれ
)
の中にもお
丸薬
(
がんやく
)
か
散薬
(
こぐすり
)
でも
這入
(
はい
)
っていますが、此の志丈の紙入の中には手品の種や
百眼
(
ひゃくまなこ
)
などが入れてある位なものでございます。
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
次のお銚子をニッコリ圓太に命じながら、その笑顔をすぐまた
百眼
(
ひゃくまなこ
)
のよう、不機嫌千万なものに圓朝のほうへ戻して
小説 円朝
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
頭巾を着ないものは
百眼
(
ひゃくまなこ
)
というものを掛けている。西洋でする Carneval は一月で、季節は違うが、人間は自然に同じような事を工夫し出すものである。
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
其の頃は今と違いまして花見の風俗は随分
下卑
(
げび
)
たもので、鼻先の
円
(
まる
)
くなった
百眼
(
ひゃくまなこ
)
を掛け、一升樽を
提
(
さ
)
げて
双肌
(
もろはだ
)
脱ぎの若い
衆
(
しゅ
)
も多く、長屋中総出の花見連、
就中
(
なかんずく
)
裏店
(
うらだな
)
の
内儀
(
かみ
)
さん達は
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
女の子は
唯
(
ただ
)
言葉なく出でゆくを、満堂の
百眼
(
ひゃくまなこ
)
、
一滴
(
ひとしずく
)
の涙なく見送りぬ。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
百
常用漢字
小1
部首:⽩
6画
眼
常用漢字
小5
部首:⽬
11画
“百眼”で始まる語句
百眼売