トップ
>
百合根
>
ゆりね
ふりがな文庫
“
百合根
(
ゆりね
)” の例文
和泉
(
いずみ
)
の山奥の
百合根
(
ゆりね
)
をたずさえる一人に、べつの男は
津
(
つ
)
の国の色もくれないの
鯛
(
たい
)
の
折
(
おり
)
をしもべに担わせた。こうして通う一人は津の国の
茅原
(
かやはら
)
という男だった。
姫たちばな
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
葱
(
ねぎ
)
、
糸蒟蒻
(
いとごんにゃく
)
、豆腐はよいとして、
生麩
(
なまふ
)
、
生湯葉
(
なまゆば
)
、
百合根
(
ゆりね
)
、白菜等々、———敏子はそれらをわざと一度に運んで来ないで、ときどき、少しずつ、なくなると後から後からと附け足した。
鍵
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
耶馬台
(
やまと
)
の宮の若者たちは、眼を
醒
(
さ
)
ますと
噂
(
うわさ
)
に聴いた鹿の美女を見ようとして宮殿の花園へ押しよせて来た。彼らの
或
(
ある
)
者は彼女に食わすがために、鹿の好む大バコや、
百合根
(
ゆりね
)
を持っていた。
日輪
(新字新仮名)
/
横光利一
(著)
日本中の
花卉
(
かき
)
花木
(
かぼく
)
を集めた植物園といったような広さである。いま
憶
(
おも
)
うと、社屋のある表の鉄門のわきに、赤煉瓦の倉庫が幾棟か見え、いつも倉庫の口から
百合根
(
ゆりね
)
を荷馬車に山と積みこんでいた。
忘れ残りの記:――四半自叙伝――
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
百
常用漢字
小1
部首:⽩
6画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
根
常用漢字
小3
部首:⽊
10画
“百合”で始まる語句
百合
百合花
百合子
百合若
百合香
百合の花
百合圃
百合江
百合形
百合枝