發端ほつたん)” の例文
新字:発端
こと發端ほつたんは、明治十三年めいじじゆうさんねん二月二十二日にがつにちじゆうににち横濱よこはまならびにその近郊きんこうおいて、煉瓦煙突れんがえんとつならび土壁どへき小破損しようはそんしようぜしめた地震ぢしんにある。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
しかし、事件はそれが發端ほつたんで、越前屋は間もなく恐怖のドン底に追ひ込まれてしまつたのです。
それ、かゝれツと、蠻勇隊ばんゆうたいは一突貫とつくわん。これがそもそ嶺千鳥窪大發掘みねちどりくぼだいはつくつ發端ほつたん
八五郎のやうなけたの外れた貧乏人でさへ、遊女崇拜の風に染まずにはゐられなかつた時代、薄墨の美貌の作つた悲劇の恐ろしさに、さすがの平次もきもを冷やしましたが、事件はこれがほんの發端ほつたん
その女の兒も親知らずで里へ出した——これが發端ほつたん
その發端ほつたんは世にも恐ろしい『疊屋殺し』でした。