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痩浪人
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やせろうにん
ふりがな文庫
“
痩浪人
(
やせろうにん
)” の例文
「やい
武士
(
さんぴん
)
ッ、うぬあ京極方に味方して、春日様の足を打ッ挫いた
痩浪人
(
やせろうにん
)
だろう。この先へ行くことあならねえからそう思えッ」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
のみならず、召し出されてお城の
要役
(
ようえき
)
にある者が、斯く一致団結して当りながら、元同僚とは申せ、今は
痩浪人
(
やせろうにん
)
である。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
後世のいわゆる「
万鍾
(
ばんしょう
)
我において何をか加えん」の気骨も、炯々たるその眼光も、
痩浪人
(
やせろうにん
)
の
徒
(
いたず
)
らなる
誇負
(
こふ
)
から離れて、既に堂々たる一家の風格を備えて来た。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
伊右衛門は女房は子孫のために
娶
(
めと
)
るもので、
妾
(
めかけ
)
として遊ぶものでないから、それほど吟味をするにも及ばないと思った。この
痩浪人
(
やせろうにん
)
は一刻も早く三十俵二人
扶持
(
ぶち
)
の
地位
(
みぶん
)
になりたかったのであった。
四谷怪談
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
「覚えてやがれ、このごろ来た御陣屋の
痩浪人
(
やせろうにん
)
に違いない」
大菩薩峠:04 三輪の神杉の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
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おだまンなさいよ、
痩浪人
(
やせろうにん
)
! 第一さ、見返りお綱に惚れるなんて、身のほど知らずというものだ。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
痩浪人
(
やせろうにん
)
はいずこにある!
遁
(
のが
)
すなッ」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
痩
常用漢字
中学
部首:⽧
12画
浪
常用漢字
中学
部首:⽔
10画
人
常用漢字
小1
部首:⼈
2画
“痩”で始まる語句
痩
痩躯
痩形
痩我慢
痩馬
痩身
痩腕
痩肉
痩衰
痩立