病房びょうぼう)” の例文
水滸のとりでは、このため、一同色をうしなった。さっそく宛子城えんしじょう病房びょうぼうに入れ、金創きんそうの手当やら貴薬きやくせんじて飲ませるなど、日夜の看護みとりに他念もない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
男は日露戦争中負傷の際に気が狂って以来ずっとここ病房びょうぼうの患者であるそうですが、病状は慢性なかわりに挙措きょそは極めて温和で安全であると聞きました。
病房にたわむ花 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
病房びょうぼうから昼餉ひるげののちの暫時しばらくここへ遊歩に解放されて居るのだとわかりました。
病房にたわむ花 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)