“びょうぼう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
渺茫94.6%
病房3.6%
淼茫1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかして中央アジアの平原大野は渺茫びょうぼうとして限りなくはるかにゲルマン、オランダの中腹に連なり、浩乎こうことしてその津涯しんがいを知らず。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
男は日露戦争中負傷の際に気が狂って以来ずっとここ病房びょうぼうの患者であるそうですが、病状は慢性なかわりに挙措きょそは極めて温和で安全であると聞きました。
病房にたわむ花 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
元来伏木ふしき直江津間の航路の三分の一は、はるかに能登半島の庇護ひごによりて、からくも内海うちうみ形成かたちつくれども、とまり以東は全く洋々たる外海そとうみにて、快晴の日は、佐渡島の糢糊もこたるを見るのみなれば、四面しめん淼茫びょうぼうとして
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)