ウト)” の例文
葬儀に際してウトアラび来る死の凶霊を、百獣の王である獅子の威光によって、払い除ける呪力あるものとして、用いたのに始まると考えている。
獅子舞雑考 (新字新仮名) / 中山太郎(著)
この家も世間どほりに、女部屋は、日あたりにウトい北の屋にあつた。その西側に、チヒサ蔀戸シトミドがあつて、其をつきあげると、方三尺位なマドになるやうに出来てゐる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)