“畳椅子”の読み方と例文
旧字:疊椅子
読み方割合
たたみいす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
四角い黒革の手提鞄てさげかばんと、薄汚ない畳椅子たたみいすを左右の手にひっさげていたが、あとから這入って来た看護婦が、部屋の中央まんなかに湯気の立つボール鉢を置くと、その横に活溌な態度で畳椅子を拡げた。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
葉子は何か悪い所でも見つけられたようにちょっとぎょっとして、延ばしていた足のひざを立てた。ボーイはいつものように薄笑いをしてちょっと頭を下げて銀色の盆を畳椅子たたみいすの上においた。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)