男嶽ヲノカミ)” の例文
新字:男岳
二上山の男嶽ヲノカミ女嶽メノカミの間から、急にサガつて來るのである。難波ナニハから飛鳥アスカの都への古い間道なので、日によつては、晝は相應な人通りがある。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
二上山の男嶽ヲノカミ女嶽メノカミの間から、急にサガつて来るのである。難波ナニハから飛鳥アスカの都への古い間道なので、日によつては、昼は相応な人通りがある。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
雲がきれ、光りのしづまつた山の端は、細く金の外輪をナビかして居た。其時、男嶽ヲノカミ女嶽メノカミの峰の間に、あり/\と浮き出た 髪 頭 肩 胸——。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
近々と、谷を隔てゝ、端山の林や、ナギの幾重も重つた上に、二上フタカミ男嶽ヲノカミの頂が、赤い日に染つて立つてゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
近々と、谷を隔てゝ、端山の林や、ナギの幾重も重つた上に、二上フタカミ男嶽ヲノカミの頂が、赤い日に染つて立つてゐる。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
近々と、谷を隔てゝ、端山の林や、ナギの幾重も重つた上に、二上フタカミ男嶽ヲノカミの頂が、赤い日に染つて立つてゐる。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
男嶽ヲノカミ女嶽メノカミとの間になだれをなした大きな曲線タワが、又次第に兩方へソヽつて行つてゐる、此二つの峰のアヒダの廣い空際ソラギハ。薄れかゝつた茜の雲が、急に輝き出して、白銀ハクギンの炎をあげて來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
男嶽ヲノカミ女嶽メノカミとの間になだれをなした大きな曲線タワが、又次第に兩方へソヽつて行つてゐる、此二つの峰のアヒダの廣い空際ソラギハ。薄れかゝつた茜の雲が、急に輝き出して、白銀ハクギンの炎をあげて來る。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
二上山の男嶽ヲノカミ女嶽メノカミの間から、急にサガつて來るのである。難波ナニハから飛鳥アスカの都への古い間道なので、日によつては、晝は相應な人通りがある。道は白々と廣く、夜目には、芝草のつて居るのすら見える。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)