“田虫(たむし)” の例文
彼の額(ひたい)から片頬(かたほお)にかけて、田虫(たむし)が根強く巣を張っていたために、彼の玦形(けっけい)の刺青(ほりもの)は、奴国の誰よりも淡かった。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)
本職でなくても宜(い)い。腫物(できもの)のあるのや禿頭病(とくとうびょう)白雲(しらくも)田虫(たむし)湿瘡(しっそう)皮癬(ひぜん)なんてのを見繕(みつくろ)って、入(い)り代(かわ)り立ち代り坐り込ませる。これなら親類にいくらもあるだろう?
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)