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生業
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たつき
ふりがな文庫
“
生業
(
たつき
)” の例文
その巷は、狂奔する兵馬以外には、ただの
生業
(
たつき
)
のかけらもなかった。——三井寺の味方危うし——の声が高い。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
『多年、領主の
御庇護
(
ごひご
)
によって、
安穏
(
あんのん
)
に
生業
(
たつき
)
を立てて参ったのに、御恩も忘れ、殿の凶事に際して、すぐ損徳を考え、藩札の取付けに
押
(
お
)
し
襲
(
か
)
けるなどとは
憎
(
にっく
)
い行為だ』
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
それらの者には
鍼
(
はり
)
、灸治、
按摩
(
あんま
)
、
売卜
(
ばいぼく
)
の道など教えて、ともあれ職屋敷の制度下にいれば、何かの
生業
(
たつき
)
と保護を得られ、そして穀つぶしなどと
蔑
(
さげす
)
まれるいわれもなくなった。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
元成が、好きな道を
生業
(
たつき
)
に活かして、大道芸人の仲間に伍したのは、それからだった。
私本太平記:03 みなかみ帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「魚を
漁
(
と
)
って、
生業
(
たつき
)
としている人もあるんだから、それはいい。ひとつの慈悲だ」
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
あくせくと、下界の
生業
(
たつき
)
に追われている人々は、その全姿を眼に仰ぐせつなのみ
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
戦後のちまたには、亡家の女たちが、みな身を売ったり浅ましい
生業
(
たつき
)
のもとに
生
(
い
)
き
喘
(
あえ
)
いでいたが、その小娘は、亡主の二位殿と高時との仲に
生
(
な
)
した
亀寿丸
(
かめじゅまる
)
の行方を独りさがしあるいていた。
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“生業”の意味
《名詞》
生 業(せいぎょう、なりわい、すぎわい)
生活のための仕事。
(出典:Wiktionary)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
業
常用漢字
小3
部首:⽊
13画
“生”で始まる語句
生
生命
生憎
生活
生涯
生々
生垣
生物
生温
生死