獨言ひとりご)” の例文
新字:独言
「新らしい奉仕! その言葉には何かゞ含まれてゐる。」と私は獨言ひとりごつた(心の中で、といふ意味で、聲には出さなかつた)。
『おゝ、それも左樣さうだ、わたくし考通かんがへどうりにもかないな、これから糧食かて積入つみいれたり、飮料水のみゝづ用意ようゐをしたりしてると、矢張やはり出發しゆつぱつ明朝あすのあさになるわい。』と獨言ひとりごつ、このをとこいつもながら慓輕へうきんことよ。
と、獨言ひとりごつやうに言つた。
一家 (旧字旧仮名) / 若山牧水(著)