然程さるほど)” の例文
然程さるほどに大岡越前守殿には段右衞門前名ぜんみやう畔倉重四郎一けんに付享保きやうほ十一年十二月みぎかゝり合の者共一どう白洲しらすよび出され夫々それ/″\に其罪科ざいくわを申渡されける
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
然程さるほどに久兵衞は口書爪印となりけるゆゑ大橋文右衞門は出牢申付られしかば去年十二月より今年三月まで概略およそ四ヶ月のあひだ無實むじつの難にくるしみしも天日明かにして終に其濡衣そのぬれぎぬ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
然程さるほどに畔倉重四郎は鎌倉屋金兵衞の子分こぶん八田掃部練馬藤兵衞三加尻茂助の三人をともなひ我がを出て元栗橋もとくりばしへと急ぎ行く程なく來掛きかゝる利根川堤早瀬はやせなみ水柵しがらみに打寄せ蛇籠じやかご
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)