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炬火
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かがりび
ふりがな文庫
“
炬火
(
かがりび
)” の例文
草叢
(
くさむら
)
にいる蛍の灯はまるで
真木島
(
まきしま
)
の
炬火
(
かがりび
)
ではないかと思われるばかりに沢山谷間に輝いていて私の淋しい心を慰めてくれるし
現代語訳 方丈記
(新字新仮名)
/
鴨長明
(著)
杉の木立ちのあいだに、ものものしい竹の
矢来
(
やらい
)
を結びめぐらし、出口入口には
炎々
(
えんえん
)
たる
炬火
(
かがりび
)
が夜空の星をこがしています。
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
夜
(
よる
)
、
燭
(
しょく
)
を
秉
(
と
)
って遊宴中、腰掛けを
聯
(
つら
)
ねた上に数猴一列となって各の手に
炬火
(
かがりび
)
を捧げ、客の去るまで身動きもせず、けだし盗人の昼寝で当て込みの存するあり
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
つまり天下の政治を
云為
(
うんい
)
する結社が区々たる知事
風情
(
ふぜい
)
の恩義を
蒙
(
こうむ
)
るなぞいう事は面白くないという気持であったらしいが、対岸の福岡市では時ならぬ海上の
炬火
(
かがりび
)
を望んで相当騒いだらしい。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
今こそ、無産階級意識が、大
炬火
(
かがりび
)
の如く燦々と輝やき出したのであった。
十姉妹
(新字新仮名)
/
山本勝治
(著)
▼ もっと見る
の高らかな声に、人々は手に手に
炬火
(
かがりび
)
を持って駆けよってきた。恐るおそる眺めると、見たこともない異形の化物である。頭は猿、胴は狸、尾は蛇であり、四つ足は虎の如く、鳴く声は
鵺
(
ぬえ
)
に似ていた。
現代語訳 平家物語:04 第四巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
人を見真似に
竈
(
かまど
)
に火を絶やさず
炬火
(
かがりび
)
を扱う位の役に立つらしい。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
“炬火”の意味
《名詞》
炬火(きょか、こか)
松明。かがり火。
(出典:Wiktionary)
炬
漢検1級
部首:⽕
9画
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
“炬火”で始まる語句
炬火持