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火燄
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かえん
ふりがな文庫
“
火燄
(
かえん
)” の例文
(この間牝猿の等閑になしゐたる鍋煮え越す。大いなる
火燄
(
かえん
)
燃え立ちて、烟突に向ふ。魔女恐ろしき叫声をなし、烟突より火燄の中を
穿
(
うが
)
ちて降る。)
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
火燄
(
かえん
)
も螺線になッて燃えるのだが凡眼では見えないのサ。風は年中螺旋に吹てるのサ。小サイ奴が
颶風
(
つむじ
)
だよ。だから颶風なぞは恐ろしいものではない。
ねじくり博士
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
黒烟りを吐き出して、吐き尽したる後は、太き
火燄
(
かえん
)
が棒となって、熱を追うて突き上る風諸共、夜の世界に流矢の
疾
(
と
)
きを射る。
飴
(
あめ
)
を煮て四斗
樽
(
だる
)
大の
喞筒
(
ポンプ
)
の口から大空に注ぐとも形容される。
幻影の盾
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そしてふいに扉の隙間が眼をみひらいたかの如く
火燄
(
かえん
)
の色に染まった。
荒法師
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
柳眉
(
りゅうび
)
星眼
火燄
(
かえん
)
の唇。
湯島詣
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
随分数多いことで有ったろうし、そして皆氏郷の立場を諒解するに及んで、奮然として各自の武士魂に紫色や白色の
火燄
(
かえん
)
を燃やし立てたことであろう。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
吭
(
のど
)
の天井から恐ろしい勢で
火燄
(
かえん
)
が涌き出る。11645
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
水為掛
(
みずじかけ
)
も好い。
火燄
(
かえん
)
も好い。岩組なども結構です。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
燄
部首:⽕
16画
“火”で始まる語句
火
火鉢
火傷
火照
火箸
火影
火焔
火桶
火光
火酒