滯留たうりう)” の例文
新字:滞留
つかはすにより緩々ゆる/\滯留たうりうして金毘羅樣こんぴらさまへも參りたり江戸にもなきめづらしき船遊山ふなゆさんでもして春になつてからゆるりと歸るがよし然すれば我等も都合して貴樣たち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
進めされば秀盛先生はこの近邊きんぺんにも御弟子これ有よしにて時々御指南に御出おいでなされて滯留たうりうせつ毎度まいど私方わたくしがたにて御宿おやどを申上夫ゆゑ大先生の御咄おはなしに貴方樣の御噂おうはさ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
知たる三五郎のことゆゑいやともいはれず早速さつそく五十兩の金子を取出して返濟へんさいには及ばずと渡し先々まづ/\ゆるりと滯留たうりう致されよ我等も此家の入夫に這入はひりしより以來このかた堅氣かたぎなりしが其前幸手を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)