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滅入込
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めいりこ
ふりがな文庫
“
滅入込
(
めいりこ
)” の例文
彼は伯母が後でかう呟いて身も世もあらず
滅入込
(
めいりこ
)
んでゐる様を想像して、心から気の毒に思ひ乍らも、をかしくなつて独り笑つてゐた。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
まったくだね、
股引
(
ももひき
)
の裾をぐい、と
端折
(
はしょ
)
った処は豪勢だが、下腹がこけて、どんつくの
圧
(
おし
)
に打たれて、猫背にへたへたと
滅入込
(
めいりこ
)
んで、
臍
(
へそ
)
から
頤
(
おとがい
)
が生えたようです。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
まるで、自分は
坑
(
あな
)
の底へ
滅入込
(
めいりこ
)
んで行く、火はこれに反して坑からだんだん
競
(
せ
)
り上がって来る、——ざっと、そんな気分がした。時にぱっと部屋中が明るくなった。見ると電気灯が
点
(
つ
)
いた。
坑夫
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
顔色青き
白雲天窓
(
しらくもあたま
)
の
膨脹
(
ふく
)
だみて、
頸
(
えり
)
は肩に
滅入込
(
めいりこ
)
み、手足は
芋殻
(
いもがら
)
のごとき
七八歳
(
ななつやつ
)
の餓鬼を連れたり。
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
一緊
(
ひとしめ
)
胸を
緊
(
し
)
めたほど、顔の上へ暗さが
乗懸
(
のしかか
)
ったので心着くと、やがて、すうすう
汐
(
しお
)
が
退
(
ひ
)
く
塩梅
(
あんばい
)
に、
灯
(
あかり
)
が小さく遠くなり、
遥
(
はるか
)
に見え、何だか自分が寝た診察台の、枕の下へ
滅入込
(
めいりこ
)
んで
沼夫人
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
滅
常用漢字
中学
部首:⽔
13画
入
常用漢字
小1
部首:⼊
2画
込
常用漢字
中学
部首:⾡
5画
“滅入”で始まる語句
滅入