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湊屋
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みなとや
ふりがな文庫
“
湊屋
(
みなとや
)” の例文
或日優善は宴会を催して、前年に自分が供をした今戸橋の
湊屋
(
みなとや
)
の
抱
(
かかえ
)
芸者を
始
(
はじめ
)
とし、山谷堀で顔を
識
(
し
)
った芸者を
漏
(
もれ
)
なく招いた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
ここに紹介する
博多児
(
はかたっこ
)
の標本、篠崎仁三郎君は、博多
大浜
(
おおはま
)
の魚市場でも随一の大株、
湊屋
(
みなとや
)
の大将である。
近世快人伝
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
「若いもの、その人に構うまい。車を早く。川口の
湊屋
(
みなとや
)
と言う
旅籠屋
(
はたごや
)
へ
行
(
ゆ
)
くのじゃ。」
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
高輪の
湊屋
(
みなとや
)
と云う船宿から
真帆
(
まほ
)
を上げて参りますと、船は走りますから横須賀へ着きましたのは丁度只今の二時少々廻った頃、それから
多度村
(
たどむら
)
へ出てなだれを下りて
往
(
ゆ
)
くと鎌倉へ出る
松の操美人の生埋:02 侠骨今に馨く賊胆猶お腥し
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
妓楼は主に品川の島崎
湊屋
(
みなとや
)
、
土蔵相摸
(
どぞうさがみ
)
で、引手茶屋は大野屋万治方であった。湊屋のお染は
尤
(
もっと
)
も久しい馴染であった。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
「
湊屋
(
みなとや
)
でございまさ、なあ、」と女房が、釜の前から亭主を見向く。
歌行灯
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
優善は東京をさして石川駅を発し、この年一月二十一日に吉原の引手茶屋
湊屋
(
みなとや
)
に
著
(
つ
)
いた。湊屋の
上
(
かみ
)
さんは大分年を取った女で、常に優善を「
蝶
(
ちょう
)
さん」と呼んで
親
(
したし
)
んでいた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
明治の初年に今戸橋の傍に
湊屋
(
みなとや
)
という芸者屋があった。主人は河野と云って背の低い
胖大漢
(
はんだいかん
)
であった。その妻は吉原の引手茶屋湊屋の女みなというもので、常にみいちゃんと呼ばれていた。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
湊
漢検準1級
部首:⽔
12画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“湊”で始まる語句
湊
湊川
湊合
湊橋
湊町
湊々
湊入
湊中
湊出
湊場