洒落者しやれもの)” の例文
しかしさう云ふ最後の日までは、やはり先の切れた尾を振りながら、あの洒落者しやれもののブラムメルのやうに、悠々と泳いでゐようと思ふ。
動物園 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
川柳にも『琴棋きんき書畫並べてばかり知りんせん』とか『黒助くろすけへ代句だらけの繪馬をあげ』とか、その頃の洒落者しやれものは、飛んだところで偶像破壞をやつて居ります。
これのまでははしられず、一日おこたことのあれば終日ひねもす氣持きもちたゞならず、物足ものたらぬやうにるといふも、ひとみゝには洒落者しやれもの蕩樂だうらくられぬべきこと其身そのみりてはまことせんなきくせをつけて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
洋行帰りのその洒落者しやれもの
洒落者しやれもの
パステルの竜 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)