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泊瀬
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はつせ
ふりがな文庫
“
泊瀬
(
はつせ
)” の例文
「明日香風」というのは、明日香の地を吹く風の意で、
泊瀬
(
はつせ
)
風、
佐保
(
さほ
)
風、
伊香保
(
いかほ
)
風等の例があり、上代日本語の一特色を示している。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「これはお言葉とも思えませぬ。吉野、
泊瀬
(
はつせ
)
の桜花を歌人が居ながらにして知っていると同じく、敵の立てこもる城の背後は、剛の武者ならば知っております」
現代語訳 平家物語:09 第九巻
(新字新仮名)
/
作者不詳
(著)
それは
泊瀬
(
はつせ
)
即ち上古の葬所のあつたところであり、それが轉訛して「をばすて」となり、それへ古代の信濃でも行はれたらしい棄老の傳説が結びつきながら、丁度
姨捨記
(旧字旧仮名)
/
堀辰雄
(著)
……(朗読)
隠口
(
こもりく
)
の
泊瀬
(
はつせ
)
の国に、さよばひに
吾
(
あ
)
が来れば、たなぐもり雪は降り来ぬ、さぐもり雨は降り来ぬ、
野
(
ぬ
)
つ鳥
雉
(
きぎす
)
はとよむ、家つ鳥
鶏
(
かひ
)
も鳴く、さ夜は明けこの夜は明けぬ
浮標
(新字旧仮名)
/
三好十郎
(著)
此の石榴市といふは、
二一六
泊瀬
(
はつせ
)
の寺ちかき所なりき。
二一七
仏の御中には泊瀬なんあらたなる事を、
唐土
(
もろこし
)
までも聞えたるとて、都より
辺鄙
(
ゐなか
)
より
詣
(
まう
)
づる人の、春はことに多かりけり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
隱國
(
こもりく
)
の
四三
泊瀬
(
はつせ
)
の山
四四
の
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
人麿が
土形娘子
(
ひじかたのおとめ
)
を
泊瀬
(
はつせ
)
山に火葬した時詠んだのに、「
隠口
(
こもりく
)
の泊瀬の山の山の
際
(
ま
)
にいさよふ雲は妹にかもあらむ」(巻三・四二八)とあるのは、当時まだ珍しかった
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
反歌。
隠口
(
こもりく
)
の
泊瀬
(
はつせ
)
小国
(
をぐに
)
に妻しあれば、石は履めども、なほぞ来にける。隠口の泊瀬小国に妻しあれば、石は履めども、なほぞ来にける。……わかるかい? ね、実に単純に歌ひ放してあるぢやないか。
浮標
(新字旧仮名)
/
三好十郎
(著)
隱國
(
こもりく
)
の
泊瀬
(
はつせ
)
の川の
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
長谷
(
はつせ
)
は今の磯城郡
初瀬
(
はせ
)
町を中心とする地、
泊瀬
(
はつせ
)
。
五百槻
(
ゆつき
)
は
五百槻
(
いおつき
)
のことで、沢山の枝ある
槻
(
けやき
)
のことである。そこで、一首の意は、
長谷
(
はつせ
)
(泊瀬)の、槻の木の茂った下に隠して置いた妻。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
隠口
(
こもりく
)
の
泊瀬
(
はつせ
)
の国に
浮標
(新字旧仮名)
/
三好十郎
(著)
“泊瀬(
初瀬
)”の解説
初瀬(はせ)は、奈良県桜井市の地名。古くは「はつせ」と呼ばれ、「泊瀬」とも表記した。初瀬山には西国三十三所第八番の長谷寺がある。
(出典:Wikipedia)
泊
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
瀬
常用漢字
中学
部首:⽔
19画
“泊瀬”で始まる語句
泊瀬寺
泊瀬川
泊瀬河
泊瀬部
泊瀬小国