“沈思瞑目（ちんしめいもく）” の例文
返（かへ）す團扇（うちは）に思（おも）ひを寄（よ）せし時（とき）憎（に）くからず打笑（うちゑ）みし口元（くちもと）なんど、只（たゞ）眼（め）の先（さき）に沸（わ）き來（き）たりて、我（わ）れ知（し）らず沈思瞑目（ちんしめいもく）することもあり、さるにても何人（なにびと）の住家（すまゐ）にや、人品（ひとがら）の高尚（けだか）かりしは
たま襻 (旧字旧仮名) ／ 樋口一葉(著)
と秀吉（ひでよし）も、これを聞くとしばらく沈思瞑目（ちんしめいもく）していたがやがて重く
神州天馬侠 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)