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気臆
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きおく
ふりがな文庫
“
気臆
(
きおく
)” の例文
旧字:
氣臆
来客
(
らいかく
)
の目覚しさ、それにもこれにも、
気臆
(
きおく
)
れがして、思わず花壇の前に立留まると、
頸
(
うなじ
)
から
爪
(
つま
)
さきまで、
木
(
こ
)
の葉も遮らず
赫
(
かっ
)
として
日光
(
ひ
)
が
射
(
さ
)
した。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
……然しそれは
気臆
(
きおく
)
れがしたのではない。楽殿の舞台でつぎつぎに披露される鼓くらべは、まだどの一つも彼女を
惧
(
おそ
)
れさせるほどのものがなかった。彼女の勝は確実である。
鼓くらべ
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
笑いながら、
戯言
(
じょうだん
)
にまぎらしてこう言ったのを他の者も軽くきいていたが、臆病と言ったのは本当の
気臆
(
きおく
)
れをさして言ったのではなくって、死にはぐれてはならない臆病だったのだ。
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
臆
常用漢字
中学
部首:⾁
17画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高