トップ
>
気毒
>
きのどく
ふりがな文庫
“
気毒
(
きのどく
)” の例文
旧字:
氣毒
「どうか、うちのあひるさんにも、同じ洋服をこさへて下さるやうに、おねがひして下さいませんか。ほんとにお
気毒
(
きのどく
)
ですけれども。」
お猫さん
(新字旧仮名)
/
村山籌子
、
古川アヤ
(著)
宜いから待ち給え、妹さんにはお
気毒
(
きのどく
)
だが、もう数時間この苦痛を
堪忍
(
たえしの
)
んで貰わなければならぬ、この事件は生やさしい問題ではない。
亡霊ホテル
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「でも、あの人はまた私が
不可
(
いけな
)
いんだと言うんですの。だから私もそうとばかり思っていたんですけれど……
真実
(
ほんと
)
に
気毒
(
きのどく
)
だと思っていたんです」
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「うう、それぢや君は何か、僕のかうして
落魄
(
らくはく
)
してをるのを見て
気毒
(
きのどく
)
と思ふのか」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
『それはまァお
気毒
(
きのどく
)
な……あなたも
随分
(
ずいぶん
)
つらい
修行
(
しゅぎょう
)
をなさいました……。』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
▼ もっと見る
中には、その
種本
(
たねぼん
)
にした、
切利支丹
(
キリシタン
)
宗徒の手になつた、ほんものの原文を蔵してゐると感違ひをし、五百円の手附金を送つて、買入れ方を申込んだ人があつた。
気毒
(
きのどく
)
でもあつたが
可笑
(
をか
)
しくもあつた。
風変りな作品に就いて
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
孝子は
気毒
(
きのどく
)
さに見ぬ振をしながらも、健のその
態度
(
やうす
)
をそれとなく見てゐた。そして訳もなく胸が迫つて、泣きたくなることがあつた。
其麽
(
そんな
)
時は、孝子は用もない帳簿などを
弄
(
いぢく
)
つて、
人後
(
ひとあと
)
まで残つた。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「お
気毒
(
きのどく
)
さまですがね、
宅
(
たく
)
はお花なんか習っている
隙
(
ひま
)
はないんですから、今日きり
私
(
わたくし
)
からお断りいたします」
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「やれやれ
気毒
(
きのどく
)
な、『今日は出かけますからお休みです。』とそこにはりつけてありますよ。」
お猫さん
(新字旧仮名)
/
村山籌子
、
古川アヤ
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
毒
常用漢字
小5
部首:⽏
8画
“気毒”で始まる語句
気毒相
気毒煙火燃