毎年いつ)” の例文
文藏の代になりてはべつして毎年いつ都合つがふよく年々實入みいりふゑるに往々ゆく/\しうと甚太夫も此方こなたへ引取べしとしうとめも申により喜び居たりけりさてまた雲切仁左衞門は彼三十七兩の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
毎年いつも唯そわ/\と、心ばかり急がしそうにしているに経って行って了う。分けて此の秋くらい、斯うして斯様こんなに寂しい思いのするのは、初めて覚えることだ。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)