武士さふらひ)” の例文
ぬすむなどと云卑劣ひれつ武士さふらひにあらず是にても疑ひははれぬかと云ふに久兵衞は大口おほぐちあい打笑うちわらひイヤサ盜人ぬすびとたけ/″\しいとは貴殿きさまの事なり此品々を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
思ひ出しさても/\如何成事にて斯迄武運ぶうん盡果つきはてたるこの身かな以前は越後家にて五百石の祿ろく頂戴ちやうだいし物頭役をもつとめ大橋文右衞門とも云はれたる武士さふらひが人の金ゆゑ寢ず番を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
きかずに置たるは手前の越度をちどなれどもをつとに於て其の樣なる不埓ふらちを致す者でなし浪人しても大橋文右衞門もとは越後家にて五百石の祿ろくりやう物頭役ものがしらやくをもつとめたる武士さふらひなり夫を何として不義不道ふぎふだうの盜み心を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)