欠点けってん)” の例文
旧字:缺點
わたくしなどは修行しゅぎょう未熟みじゅく、それに人情味にんじょうみったようなものが、まだまだたいへんに強過つよすぎて、おもってきびしいしつけほどこ勇気ゆうきのないのがなによりの欠点けってんなのです。
五十女の持って居るあらゆる欠点けってんを具えた体を、前のめりにズーッとお君の方にしまげた。
栄蔵の死 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
清吉せいきちは、おのれの欠点けってんと、良心りょうしんくるしめなければならぬ病所びょうしょづいたとき、これからすぐにもかなづちをたずさえて、さっきの場所ばしょへでかけていって、鉄棒てつぼうあたまちからいっぱい
考えこじき (新字新仮名) / 小川未明(著)