横道わうだう)” の例文
越前守殿此奴こやつ勿々なか/\横道わうだうなりと思はれコリヤ久兵衞其方は去年極月中旬浪人文右衞門事五兵衞の店にて百兩の金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
で、こくめいな長官藤原維幾は、玄明がわたくしした官物を弁償せしめんが為に、度〻の移牒いてふを送つたが、斯様かういふ男だから、横道わうだうかまへ込んで出頭などはしない。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
息子むすこせいぜんにして、鬼神きじん横道わうだうなしといへども、二合半こなからかたむけると殊勝しゆしようでなくる。
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
連て殺されたなどと然樣さやうに自由になると思ふか公儀こうぎいつはかすめんとする横道わうだう者めコリヤ安五郎いま一應白妙が事故を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)