ヘウ)” の例文
此作り物は、大嘗祭に牽いた「ヘウヤマ」と同じ物で、屋外の「モノ」を座敷にうつしただけである。
まれびとの歴史 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
私も以前、同様に「ヘウヤマ」、山・鉾の前型の研究から、其に似たことを申して居たことでした。
能舞台の解説 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
この時に種々厳粛な儀式が行はれましたが、その一つにかういふ事が昔はありました。「ヘウヤマ」といふものなのです。昔は日本訓みに訓んだでせうが、平安朝時代にはかう音読してゐます。
日本美 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
すべて祭り屋台の類はほこ・やま・だし・だんじりなど、みな平安朝まであつた「ヘウヤマ」と、元一つの考へから出て居る。平安朝初期に、既に「標の山」の上に蓬莱山を作り、仙人の形を据ゑた。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
神迎へのヘウヤマなのである。
まれびとの歴史 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)