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槊
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さく
ふりがな文庫
“
槊
(
さく
)” の例文
輪
(
りん
)
をとるもの、
槊
(
さく
)
を執るもの、
索
(
さく
)
を執るもの、
羅
(
ら
)
を握るもの、棒を
揮
(
ふる
)
うもの、刀を構えるもの、印を結ぶもの、三十六臂三十六般の形を成している。
大菩薩峠:41 椰子林の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
三国の代の英雄の曹孟徳が、百万の大軍を率いて呉の国を
呑滅
(
どんめつ
)
しようとしつつ、「月明らかに星
稀
(
まれ
)
にして、
烏鵲
(
うじゃく
)
南
(
みんなみ
)
に飛ぶ」と
槊
(
さく
)
を馬上に横たえて詩を賦したのも丁度斯様いう夜であった。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
南天にシリウス清冷の痛光を放ち、オリオン
槊
(
さく
)
を横たえて立ち、
昴
(
すばる
)
さえ時ならぬ螢ときらめく。暁月に起床。鳥声しきりに起る。三山茜に染んだが、たちまち雲を引被ぎ、ただ小蓮華、乗鞍は分明。
ある偃松の独白
(新字新仮名)
/
中村清太郎
(著)
もとよりあのくらいの
潟
(
かた
)
だから、誰だッて
漕
(
こ
)
げるさ、けれどもね、その
体度
(
たいど
)
だ、その
気力
(
きあい
)
だ、
猛将
(
もうしょう
)
の
戦
(
たたかい
)
に
臨
(
のぞ
)
んで馬上に
槊
(
さく
)
を
横
(
よこた
)
えたと謂ッたような、
凛然
(
りんぜん
)
として
奪
(
うば
)
うべからざる、いや実にその立派さ
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
槊
漢検1級
部首:⽊
14画
“槊”を含む語句
弓箭鉾槊
刀槊
槊木
横槊賦詩