楷書かいしよ)” の例文
中二日なかふつかいて三千代がる迄、代助のあたまは何等のあたらしいみちを開拓し得なかつた。かれあたまなかには職業の二字が大きな楷書かいしよで焼きけられてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
はこせこかとおもふ、にしき紙入かみいれから、定期ていきだかなんだかちひさくたゝんだ愛知あいち銀行券ぎんかうけんきぬハンケチのやうにひら/\とふつて、きん一千圓いつせんゑんなり、といふ楷書かいしよのところをせて
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)