“来経(きふ)” の例文
旧字:來經
同巻十一の「山吹(やまぶき)のにほへる妹が唐棣花色(はねずいろ)の、赤裳(あかも)のすがた夢(いめ)に見えつつ」、同巻十二の「唐棣花色(はねずいろ)の移ろひ易き情(こころ)あれば、年をぞ来経(きふ)る言(こと)は絶えずて」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
なお宣長(のりなが)の「あら玉来経(きふ)る」説、即ち年月の経過する現(うつ)という意。久老(ひさおい)の「程(たま)来経(きふ)る」説。雅澄(まさずみ)の「手纏(たま)き佩(は)く」説等がある。宇智(うち)と内(うち)と同音だからそう用いた。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)