木刀ぼくとう)” の例文
木刀ぼくとうをもってたっているにいさんのあしもとに、おかあさんはきちんとすわって、あたまをたたみにすりつけんばかりにして、たのみました。
「この どうじょうの どの 木刀ぼくとうでも よろしゅうございますから、一休いっきゅうさまの 木刀ぼくとうと とりかえて いただきとう ございます。」
一休さん (新字新仮名) / 五十公野清一(著)
表門には、ふたりの秘書が、木刀ぼくとうのようなものを持って、ものものしく見はり番をつとめています。
怪人二十面相 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
すそをはしょって、真鍮しんちゅうこじりの木刀ぼくとうをうしろへ廻した。見ている者には何がなにやらいっこうに分らない。ただ赤かった宅助の顔が青くなって、道化役者がなぐられたようにしか見えなかった。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一休いっきゅうさんは、ごちそうを たべ、木刀ぼくとうを ありた はやとにあたえると、また どこともなく でていきました。
一休さん (新字新仮名) / 五十公野清一(著)
にいさんは、そばの木刀ぼくとうをとって、諭吉ゆきちのほうへ、あらあらしいあしどりでつめよりました。このとき
ふたりの書生は、懐中電灯と、木刀ぼくとうを持って、まっくらな庭へとびだしていきました。
仮面の恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
一休いっきゅうさんは はらの そこから いいました。すると、さすがは うでの ある ぶげいしゃです。じぶんの わるいことを さとったか、がらりと 木刀ぼくとうを すてて
一休さん (新字新仮名) / 五十公野清一(著)
にいさんも、こしをおろして、木刀ぼくとうをかたわらにおき、おかあさんのまえに、だまってあたまをさげていました。おかあさんのうしろには、諭吉ゆきちがおなじように、あたまをさげていました。