曹参そうさん)” の例文
竹裏館の秘密会で、王允おういんもいったとおり、彼の家柄は、元来名門であって、高祖覇業を立てて以来の——漢の丞相じょうしょう曹参そうさん末孫ばっそんだといわれている。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
なるほど董卓とうたくは、貴公のいわれたようにこの曹操を愛していたに違いない。——しかしそれがしは、遠く相国曹参そうさんが末孫にて、四百年来、漢室のろく
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
われは沛国譙郡はいこくしょうぐん(安徽省・毫県)の生れで、曹操そうそうあざな孟徳もうとく小字こあざな阿瞞あまん、また吉利きつりともいう者です。すなわち漢の相国しょうこく曹参そうさんより二十四代の後胤こういんにして、大鴻臚たいこうろ曹崇そうすうが嫡男なり。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やかましいっ。汝はそもそも、相国曹参そうさん後胤こういんで、四百年来、代々漢室の大恩を
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
曹操は相国しょうこく曹参そうさん後胤こういんで、累世るいせい四百年も漢室に仕えてその禄をみながら、いま漢室の衰えるを見るや、その恩を報ぜんとはせず、かえって、乱世の奸雄たる本質をあらわして簒虐さんぎゃくをたくらむ。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)