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かきつづ
ふりがな文庫
“
書綴
(
かきつづ
)” の例文
どうかその心持をと思って物語ぶりに
書綴
(
かきつづ
)
って見ましたが、元より小説などいうべきものではありません。
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
鏡に照して白髪に驚くさまは
仏蘭西
(
フランス
)
の小説家モオパサンが『
終局
(
フィニイ
)
』といふ短篇にも
書綴
(
かきつづ
)
られたり。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
さて、前章に引続いて、私は深山木幸吉の気の毒な変死の顛末を
書綴
(
かきつづ
)
らなければならぬ。
孤島の鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
さりとも知らぬ宮は
蟻
(
あり
)
の思を運ぶに似たる
片便
(
かたたより
)
も、行くべき方には音づるるを、さてかの人の
如何
(
いか
)
に見るらん、
書綴
(
かきつづ
)
れる
吾誠
(
わがまこと
)
の千に一つも通ずる事あらば、掛けても願へる
一筋
(
ひとすぢ
)
の
緒
(
いとぐち
)
ともなりなんと
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
そもそも小説家のおのれが身の上にかかはる事どもそのままに
書綴
(
かきつづ
)
りて一篇の物語となすこと西洋にては十九世紀の
始
(
はじめ
)
つ
方
(
かた
)
より
漸
(
ようや
)
く世に行はれ、ロマンペルソネルなどと
称
(
とな
)
へられて今にすたれず。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
書
常用漢字
小2
部首:⽈
10画
綴
漢検準1級
部首:⽷
14画
“書”で始まる語句
書
書物
書肆
書籍
書翰
書付
書生
書棚
書割
書斎