“かきつづ”の漢字の書き方と例文
語句割合
書綴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さりとも知らぬ宮はありの思を運ぶに似たる片便かたたよりも、行くべき方には音づるるを、さてかの人の如何いかに見るらん、書綴かきつづれる吾誠わがまことの千に一つも通ずる事あらば、掛けても願へる一筋ひとすぢいとぐちともなりなんと
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
そもそも小説家のおのれが身の上にかかはる事どもそのままに書綴かきつづりて一篇の物語となすこと西洋にては十九世紀のはじめかたよりようやく世に行はれ、ロマンペルソネルなどととなへられて今にすたれず。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)