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書箱
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ほんばこ
ふりがな文庫
“
書箱
(
ほんばこ
)” の例文
瓦屋根と本堂の離れの六畳の障子の黒くなったのが見えた。
書箱
(
ほんばこ
)
には洋書がいっぱい入れられてある。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
書箱
(
ほんばこ
)
の中に並べ立てゝ、それを
静
(
じっ
)
と眺めてさえいれば、それでお前が、私に言って責めるように、「今に良くなるだろう。」と安心しているほどの分らず屋ではなかったが
別れたる妻に送る手紙
(新字新仮名)
/
近松秋江
(著)
尤
(
もっと
)
も、召使いは、四、五人ほど来たらしいけれど、荷物と言っては、古びた
書箱
(
ほんばこ
)
と机と、いと貧しい世帯道具が
一車
(
ひとくるま
)
、ガタクラと、その
宏壮
(
こうそう
)
なる新屋敷へはいったのみである。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
翌日は
弥勒
(
みろく
)
に出かけて、人夫を頼んで、書籍寝具などを運んで来た。二階の六畳を書斎にきめて、机は北向きに、
書箱
(
ほんばこ
)
は壁につけて並べておいて、三尺の床は古い
幅物
(
かけもの
)
をかけた。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
堂の内部は、
畳
(
たたみ
)
二十枚ほど敷ける。
炉
(
ろ
)
と、机と、
書箱
(
ほんばこ
)
のほか、何もないが、奥の方に、小さな棚が幾だんもあって、それに、さまざまな
姿態
(
したい
)
をした
木彫人形
(
もくちょうにんぎょう
)
が、
五百羅漢
(
ごひゃくらかん
)
のように並んでいる。
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
かみさんはバケツを廊下に持ち出して畳を拭いてくれる。机を真中にすえて、持ってきた
書箱
(
ほんばこ
)
をわきに置いて、角火鉢に茶器を
揃
(
そろ
)
えると、それでりっぱな心地のよい書斎ができた。
田舎教師
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
書
常用漢字
小2
部首:⽈
10画
箱
常用漢字
小3
部首:⽵
15画
“書”で始まる語句
書
書物
書肆
書籍
書翰
書付
書生
書棚
書割
書斎