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曝
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さらさ
ふりがな文庫
“
曝
(
さらさ
)” の例文
疊屋の方こそ、黒々と塗つて、大した不體裁もありませんが、此方の方は見る蔭もなく荒れて、支への柱は所々
歪
(
ゆが
)
んだまゝ、
曝
(
さらさ
)
れきつた板は、灰色に
腐食
(
ふしよく
)
して、所々に節穴さへ開いて居ります。
銭形平次捕物控:030 くるひ咲
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
そこには最早貝殻の屋根もなければ漁網の高く夕日に
曝
(
さらさ
)
れた漁村もなかつた。ところどころに点綴せられる人家すらもなかつた。さびしい、さびしい、北海道にでも行つたやうな荒凉とした路である。
伊良湖岬
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
が、寺は其反対に荒れ果てて、門は
左程
(
さほど
)
でもなかったが、突当りの本堂も、
其側
(
そのそば
)
の
庫裏
(
くり
)
も、多年の
風雨
(
ふうう
)
に
曝
(
さらさ
)
れて、処々壁が落ち、
下地
(
したじ
)
の骨が
露
(
あら
)
われ、屋根には名も知れぬ草が生えて、
甚
(
ひど
)
く
淋
(
さび
)
れていた。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
曝
漢検準1級
部首:⽇
19画
“曝”を含む語句
曝露
雨曝
恥曝
吹曝
曝書
生曝
棚曝
偃曝
店曝
業曝
曝露症
野臾曝言
野曝
耻曝
簷曝雑記
秘密曝露
洗曝
曝骨
曝首
南軒曝背
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